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【栃木SC】チーム編成についてアレコレ考える その① ~GK、DF編~

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衝撃の新ユニフォーム発表会とともに2019シーズンに臨む新体制が発表された栃木SC

 

実績のある選手を迎えた一方で守備陣の多くが新天地へ旅立つなど、期待と不安の入り交じるストーブリーグを経た今季のチーム編成について、みなさんの目にはどのように映っているでしょうか。

 

そこで、今回は2019シーズンに臨む栃木SCのチーム編成について、オフの移籍動向と合わせてポジションごとに見ていきます。日程が発表され開幕までもう待ちきれない!という方へ多少なりとも暇つぶしになればと思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

移籍動向をプレイバック

▷IN

GK

ユ ヒョン(←FCソウル

DF

伊藤 竜司(←市原)、黒﨑 隼人(←法政大)、藤原 広太朗(←徳島)、◎森下 怜哉(←C大阪)、ジョナス(←バイーア)、福田 健介(←長崎)

MF

荒井 秀賀(←弘前)、☆山本 廉(←弘前)、☆早乙女 達海(←弘前)、平岡 翼(←F東京)、岩間 雄大(←松本)、大﨑 淳矢(←山口)、枝村 匠馬(←清水)

FW

本庄 竜大(←弘前)、☆大島 康樹(←群馬)、ヴィニシウス(←ヴィトーリア

◀OUT

GK

ジョニー レオーニ(契約満了)、竹重 安希彦(→横浜FC

DF

西河 翔吾期限付き移籍期間満了)、福岡 将太(→徳島)、服部 康平(→松本)、夛田 凌輔(契約満了)、パウロ(→新潟)、◎川上 盛司(→相模原)

MF

西澤 代志也(契約満了→沖縄)、杉本 真(契約満了→市原)、岡﨑 建哉(→山形)、端山 豪期限付き移籍期間満了)、宮崎 泰右(契約満了→八戸)、仙石 廉(契約満了)、牛之濵 拓(→鹿児島)、二川 孝広(→期限付き移籍期間満了)

FW

上形 洋介(→八戸)

※◎は期限付き移籍、☆は復帰

 

今季は17人がチームを退団し、新たに17人が加わりました(復帰選手含む)。

冒頭でも触れましたが、やはり大きいのは守備陣の相次ぐ退団。昨季後半戦にレギュラーを張り堅守に貢献した3人のCBをはじめ、栃木の守護神に返り咲いた「神重」こと竹重もチームを離れました。彼らの穴を埋めるべく加入した選手たちには大いに期待するところですが、J2でのプレー経験があるのは徳島から加入した藤原のみ。若手も多く未知数なところはあるため、守備組織の構築は最優先事項になると思います。

 

選手の入れ替えが目立った守備陣の一方、攻撃陣は主力が軒並み残留し、またJ3で結果を残した選手の加入もあり、昨季の戦力からスケールアップしたと言えるでしょう。

やはり注目は前線トリオ(大黒、和希、浜下)が揃って残留したこと。ここまでのトレーニングを見た限りでは田坂監督の元でも彼らが攻撃の軸になると思います。互いの特徴やクセを十分に理解したうえで臨む今季は、より練度を高めたプレーに期待したいと思います。

また新加入選手には、ここを突き破ってファーストチョイスに絡んでいく活躍をしてほしいところ。昨季はチームとして途中出場からのゴールが少なかったと感じているので、その意味でも期待したいと思います。

 

加入に関してもう一つ大きなトピックスが、ブランデュー弘前での武者修行を経て成長した4選手の復帰。惜しくもJFL昇格とはなりませんでしたが、創設7年目のチームを初の東北1部リーグ優勝へ導くなど四者四様の活躍を見せました。初めてのJの舞台でのプレーとなる今季は、まずは出場することが最大目標となるでしょうか。初のユースからの昇格選手としてアカデミーの希望の星となるような活躍に期待します。

 

 

少し長くなりましたがここからが本編!今回はGK&DF編です!

 

◾GK

・1 石川 慧 26歳/185cm/83kg/2試合5失点/2年目

・23 川田 修平 24歳/189cm/82kg/0試合0失点/4年目

・50 ユ ヒョン 34歳/185cm/83kg//新加入

昨季は前半戦がレオーニ、後半戦が竹重と二分する形で出場機会を分け合ったGKのポジション。今オフはその二人がチームを離れ、FCソウルからユ ヒョンを迎えた3人体制でシーズンに臨みます。

 

やはり注目されるのは新加入のユ ヒョン。なかなか情報も少ないのでざっと調べてみたプロフィールを。

韓国の中央大学校を卒業後、2007年に蔚山現代尾浦造船(2部相当、現在は解散)に入団。2008年にはリーグ連覇を達成し、その活躍が認められこの年のリーグMVPを獲得した。同時に韓国代表にも招集された(出場はなし)。その後はKリーグ1部の江原FC仁川ユナイテッドFCソウルに所属し、Kリーグ通算150試合以上に出場。FCソウル時代にはACLにも出場し、2016年には広島と、2017年には浦和と対戦している。昨季の公式戦出場はゼロ。

引用:YouTube

 

石川、川田に比べ実績は十分ありますが、やはり昨季の出場ゼロは気になるところ。その点、ユ ヒョン自身も再起を誓っての国外移籍なのでしょう。34歳という年齢はGKにとって脂の乗った良い時期だと思うので、今季の活躍に大いに期待します。

 

対する石川と川田も今年こそはと思う気持ちは強いでしょう。特に石川については、トレーニングでのコーチングの声の大きさや量、そして新たに背番号を1に変更した点からも今季にかける気概を感じられます。

川田もまずは栃木デビューを飾りたいところです。今年はGKにも一定の足元の技術が求められると思います。若手の起用も厭わない田坂監督の目にとまれば今季中の出場、飛躍もあるかもしれません。

 

いずれにしても新監督となり選考基準も変わったなか、これまでの序列は一度リセットされるでしょう。どの選手が開幕スタメンを飾るか予想は難しいですが、出場に飢えた選手ばかりだと思うので、高い水準でのレギュラー争いに期待したいところです。

 

◾DF

CB

・2 伊藤 竜司 28歳/188cm/84kg/13試合0得点(KSL1部)/新加入

・3 ジョナス 21歳/190cm/80kg//新加入

・4 藤原 広太朗 28歳/176cm/71kg/26試合0得点/新加入

・15 森下 怜哉 20歳/180cm/68kg/29試合1得点(J3)/新加入

・18 坂田 良太 26歳/182cm/80kg/0試合0得点/6年目

・22 メンデス 23歳/190cm/83kg/0試合0得点/3年目

・30 田代 雅也 25歳/185cm/80kg/20試合0得点/2年目

CBは今オフ最も選手の入れ替わりの激しいポジションとなりました。パウロン、服部、福岡の3枚看板が移籍した影響は大きいですが、新加入選手にはその不安を一蹴するような活躍に期待したいと思います。

 

新加入選手のなかで最注目なのは徳島から加入した藤原。徳島では主に3バックの右CBを務めたほか、サイドバックボランチでもプレーできるユーティリティ性を備えています。また今季チームのテーマとなるビルドアップにも定評のある即戦力のCBてす。J通算200試合達成を目前に控え、DFの軸として彼にかかる期待は非常に大きいと思います。

 

そこに加わっていくのが誰になるか。3バック、4バック、どちらのフォーメーションを取るのかにも寄りますが、同じくビルドアップに定評のある森下、パワーヘッダータイプの田代や伊藤、ジョナスに加えて、怪我からの復帰を目指す坂田やメンデスがその候補になってきます。3バックの場合は上記の選手のほかに岩間やへニキ、菅、温井なども入ってくるかもしれません。

 

CBは起用する枚数によって大きくチームの形が変わるうえに、守備の砦、攻撃の起点にもなります。今季はCBに求められる役割が非常に多くなると思いますが、この大幅なスクラップアンドビルドという難題をクリアしてほしいと思います。

 

SB(WB)

・7 菅 和範  33歳/177cm/75kg/12試合0得点/8年目

・24 和田 達也  24歳/164cm/61kg/17試合0得点/4年目

・27 久富 良輔  27歳/177cm/69kg/21試合0得点/2年目

・28 温井 駿斗  22歳/177cm/70kg/8試合0得点/2年目

・29 川田 拳登  21歳/170cm/61kg/27試合1得点/3年目

・33 黒﨑 隼人  22歳/182cm/77kg//新加入

・44 福田 健介 34歳/174cm/70kg/0試合0得点(J1)/新加入

サイドバックウイングバック)のポジションは昨季左WBとしてレギュラーを張った夛田に代わり、法政大学経由のアカデミー出身者である黒﨑を迎えたほか、既存の戦力を維持する形となりました。

そのため引き続き右サイドは川田、久富、左サイドは菅、和田、温井が争うことになるでしょう。黒﨑は両サイドでのプレーが可能なため、どちらで出場するのかにも注目です。

 

メンバー構成的には4バックのSBというよりは、3バックのWBとしての起用の可能性の方が高いでしょうか。今季のメンバーを見ると、WBにより適正のある選手が多いイメージです。

レギュラー争いでは、右WBは大宮からのレンタル期間延長の川田が一歩リードしている印象があります。一方、左WBはトレーニングマッチを見た限り、意外な選手がコンバートされて起用されており、まだまだ様々な選手を試しているといったところです。プレシーズンのアピールによってはルーキーの黒﨑にも十分開幕スタメンのチャンスはあります。

 

その黒﨑についてですが、個人的にはその恵まれたサイズ感に注目しています。SB(WB)は比較的身長の大きくない選手が務めることの多いポジションであり、相手はそこを突くようにロングボールを供給してくることも少なくありません。大型外国人FWの多いJ2では特にその傾向が高く、サイズのあるSBはとても貴重な戦力になります。まずは試合に出場し、徐々にプロの雰囲気に慣れていってほしいと思います。

 

 

今回はここまで!MF編以降はまた次回以降に!それでは!