栃木SCのことをより考えるブログ

主に栃木SCの試合分析(レビュー)をします。

【栃木SC】チーム編成についてアレコレ考える⑤(FW編&おまけ)

f:id:y_tochi19:20200208175211j:image

 栃木SCの2020シーズン戦力分析。最終回はFW編&開幕スタメン予想です。

 

合わせて読みたい!

 

 

FW

9 エスクデロ 競飛王 31歳/171cm/75kg/12試合0得点/新加入(京都)

16 榊 翔太 26歳/163cm/61kg/14試合1得点/4年目

19 大島 康樹 23歳/177cm/66kg/18試合1得点/3年目

20 韓 勇太 23歳/182cm/78kg/35試合11得点/新加入(松本から期限付き移籍

29 矢野 貴章 35歳/187cm/78kg/32試合2得点/新加入(新潟)

34 有馬幸太郎 19歳/181cm/71kg/0試合(J1)/新加入(鹿島から期限付き移籍

OUT▶︎

・イ レジュン(契約満了→安山)

・キム ヒョン(期限付き移籍期間満了)

未発表

・大黒 将志

・本庄 竜大

 

フィニッシャー兼ファーストディフェンダー

 2年連続でチーム得点王になった大黒将志や終盤戦の軸になったMFへニキが退団。大きく変わった最前線のラインナップには、今年のプレースタイルに適応しそうな選手を多く編成することができました。

 

 

 今年のFWに最も求められるのは、前線からのプレッシングの第一矢になることです。連動したプレッシングから高い位置でボールを奪い取ることができれば、ゴールまでの距離は短くなり、相手を置き去りにした状態でショートカウンターを繰り出すことができます。チーム全体で行うプレッシングのうち、最初のアクションを効果的に行うことで高い位置でのボール奪取の可能性を高めるのがFWの仕事になります。

 そのためには高い戦術理解度と豊富な運動量が問われます。やみくもにプレッシングするのではなく、味方や相手の状況を見ながら方向を限定し、ボールを持たずとも自分たちのフィールドに相手を引き込んでいく。その根底には最後まで走り切れるスタミナやスプリントが必要なのは言うまでもありません。

 最初の守備者としてどれだけチームに貢献できるかは、レギュラーとして試合に出場する上で大きなポイントになるでしょう。

 

 

 オフェンスに目を向ければ、少ないチャンスを得点に繋げていく高い決定力が求められます。昨季上げた33得点はリーグ最小。得点力不足からの脱却こそが順位を押し上げる原動力になることは間違いありません。

 2トップは昨季同様、ポストプレータイプ&セカンドトップという組み合わせになると思います。ロングボールやクロスのターゲットになる前者は矢野貴章韓勇太、長身タイプの周りを衛星的にプレーしたりサイドや中央の繋ぎにも関わる後者はエスクデロ競飛王榊翔太に加え、有馬幸太郎大島康樹らが候補になるでしょう。韋駄天の平岡翼の存在も相手に脅威を与える重要なオプションになります。

 特徴のあるアタッカーを多く揃えた今季は、どの組み合わせが最適解になるのか、若手や思わぬ選手の台頭があるのか、などに注目です。

 

 

 攻守で重要な役割を担うFWですが、大事なのはチームの一員としてプレーすること。上手い下手ではなく、チームのために闘い、走ることでチームの勝利に貢献することが求められます。この前提をしっかりクリアした上で、数字で結果を残すストライカーが現れることを期待したいですね。

 

 

開幕スタメン予想

f:id:y_tochi19:20200222171254p:image

【GK】

 アウェイ開幕が独特の雰囲気ということを考えてベテランの塩田をチョイス。的確なコーチングと確かなシュートストップで最後方からチームを引き締めるプレーに期待です。

 

【DF】

 CBは今季の軸になりうる田代と古巣対戦となる髙杉。左SBも負傷がない限り、瀬川の地位は揺るがないでしょう。右SBは溝渕の可能性も十分ありますが、試合勘や田坂戦術に慣れている点を考慮して和田と予想。

 

【MF】

 ボランチ佐藤の新加入コンビ。古巣対戦となる岩間はどれだけ試合勘を戻せているかが不明のためベンチかなと。瀬川と縦関係を組む左SHは今季も大﨑でしょう。右SHには明本。ルーキーイヤーを開幕スタメンで飾ってほしいという希望的観測です。

 

【FW】

 ポストプレータイプには矢野。トレーニングマッチでも得点を重ねるベテランは、今季のサッカーに欠かせない選手です。相方を務めるのは、今年にかける想いが人一倍強いエスクデロと予想。守備を考慮すれば榊の可能性も。

 

 キャンプ後のトレーニングは軽めの調整となった試合前日(2/22)しか見学していないので、あくまでも妄想の域は出ません。ただ、今年のプレースタイルを考えれば名前を上げたメンバーは軸になっていくでしょう。

 もう間もなく始まるJ2リーグ。下馬評は低ければ低いほど挽回したときの達成感は大きいものです。さぁ、やってやりましょう。今年は栃木にとってリベンジのシーズンです。