栃木SCのことをより考えるブログ

主に栃木SCの試合分析(レビュー)をします。

J2 第40節 栃木SC vs 大宮アルディージャ プレビュー(ココグリ掲載用)

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 前節アルビレックス新潟戦は攻撃的な姿勢で主導権を握り、土壇場の後半AT弾で勝ち切った栃木SC。厳しい戦いが続くなか、残留に向けて貴重な勝ち点3を手にした。プロ初ゴールとなったユウリは利き足ではない右足でのミドルシュート。決勝点を上げた田代雅也はCKの混戦に飛び込んで行き、踏み込んだ軸足で合わせた。真っ直ぐにゴールを目指した姿勢が生んだ殊勲の2得点だった。

 ここ最近の栃木は「良い守備から良い攻撃」を体現できている。チーム全員が連動した守備を行い相手にボールを自由に握らせない。ボールを持たなくても相手に圧力をかけられるのは大きなストロングポイントだ。攻撃に移行すればロングボールを中心に人数をかけて相手ゴールに迫っていく。へニキを前線に起用して以降、甲府戦を除く全ての試合で相手よりも多くシュート数を記録している点は非常にポジティブな要素である。

 今節戦う大宮アルディージャはタレントを多く揃える強豪クラブだが、栃木としてはこれまで同様に粘り強く戦うことが求められる。ユース時代も含めて6年間を過ごした古巣との対戦になるGK川田修平を中心に、残留に望みを繋ぐ試合になることを期待したい。

 そして栃木にとってどうしても負けられない理由がもう一つある。それはこの試合が廣瀬浩二の現役ラストのホームゲームになるからだ。長らくキャプテンを務め、栃木に多大な功績を残した「俺たちの廣瀬」。笑顔で引退できるよう、廣瀬のために何がなんでも残留を成し遂げよう。