栃木SCのことをより考えるブログ

主に栃木SCの試合分析(レビュー)をします。

【対栃木な選手たち】#J2ドラフト会議2020 振り返り

f:id:y_tochi19:20201209200003p:image

はじめに

 有難いことに今回もお誘いいただきJ2ドラフト会議2020に参加させていただきました。運営の皆さん、参加者の皆さん、ツイッターツイキャスをご覧いただいた皆さん、3時間超に渡る長丁場でしたが、ありがとうございました。J2の人として何とか今年も参加できたことにホッとしているのが正直な感想です。

 さて、今回はチームコンセプトや指名選手について振り返っていきたいと思います。

 

 

チームコンセプト

 コロナ禍による超過密日程で行われたJ2ですが、正直今年は栃木以外の試合を見る余裕がほとんどありませんでした。見られたとしても気になった試合のハイライト程度。データサイトの情報はもちろんその選手を端的に表していると思うんですが、やっぱりチームのなかでどう生きてるかを測るには映像を見てみないと分からないし、そこでの直感的なものって割と大事なのかなと思っています。

 そこで今回は栃木の対戦相手として印象に残ったや、やられたな〜という選手・戦い方を軸にチームを作っていくこととしました。要は対栃木を意識したチームです。

 フォーメーションは[4-2-3-1]。形を先に決めてから臨みましたが、拘りがあるわけではなく、1トップで相手の2CBをロックしてトップ下の選手にフリーマンのタスクを与えたいというのが軸でした。つい最近の試合だと群馬の大前みたいな役割です。マークの受け渡しのミスを誘うことで、芋づる式に剥がしていきたいというのが理想でした。そうなると若干ポゼッション寄りなチームかもしれないです。

 

 完成後に上げたツイートの引用RTにまさにその狙いを見抜いた方がいらっしゃったので個人的には上手くいったのかなと思います。では、指名選手を一人ひとり。

 

 

1巡目 DF 上島 拓巳(アビスパ福岡

f:id:y_tochi19:20201209221440p:image

 トップ下が重要みたいなことを言っておいて初めに指名したのはCBでした。それにも一応理由があって、単純にCBはどのチームにも2人か3人選ばれるわけでタイミングを逃すと有望選手を取れなくなる可能性がある。あとはトップ下タイプの選手は豊富にいるので後回しでもいいかなと。

 したがって、1巡目はCBにしようと決めていたなかでDF上島を選びました。とにかくガタイが良くて強い。若いのにリーダーシップもある。柏からのレンタル選手ですが、今年最も株を上げた選手だと思います。柏→福岡の安定の育成ルートを経ての来季は少なくともJ1でプレーするんじゃないでしょうか。

 

 

2巡目 MF 武田 将平(ヴァンフォーレ甲府

f:id:y_tochi19:20201209223256p:image

 2ボランチにするなら一人は早めに獲得しておきたいということでMF武田を指名。1巡目だけでボランチが6人も指名されていたのでだいぶ焦っての指名でした。

 ボールを捌ける司令塔のイメージが強かったのですが、栃木と対戦した第30節でフィジカルゲームにも難なく対応していたところは新発見でしたね。惚れました。選手を頻繁に入れ替える甲府においても替えのきかない存在になっていると思います。

 

 

3巡目 FW 山口 一真水戸ホーリーホック

f:id:y_tochi19:20201209223330p:image

 ここでようやくトップ下としてFW山口を指名。最有力候補は渡井(徳島)だったんですが、首位チームを牽引しているだけあってさすがに人気銘柄でしたね。

 コンセプトでも書いたとおり基本は前線のフリーマンとしての起用です。組み立てやサイドの崩しに関わりつつ、フィニッシュの局面にも顔を出す。高精度のプレースキックも魅力の一つ。今季15得点をあげてブレイクしていただけに負傷離脱からの復帰が待たれます。

 

 

4巡目 DF 小田 逸稀(FC町田ゼルビア

 右SBに指名したのがDF小田。第7節の栃木戦でCKから頭で合わせてゴールを決めると、その次の試合でもCKからゴール。町田に移籍してから決めた3得点は全てCKからのヘディングシュートなんですよね。明確な武器だと思います。

 実は鹿島に所属していた去年の天皇杯では、対栃木戦でチームのあげた4ゴールのうち1ゴール1アシストを記録。もしかしたらプロ入り後最も良いイメージを持ってるのが栃木戦なのかもしれないので、栃木フロントは早いうちにレンタルなとで招き入れましょう。

 

 

5巡目 FW ヴィニシウス(モンテディオ山形

 FWヴィニシウスには1トップを任せます。上背がある訳でも華やかなタイプでもないのですが、気付くと点を決めている忍者系?ストライカーです。シュート決定率の高さも魅力で、今季後半戦だけで11ゴール決めている爆発力もある選手です。もちろん栃木もやられています。

 1トップ候補としてルカオ(金沢)、イウリ(山口)のフィジカル路線とも迷いましたが、結果が求められるポジションなだけにここは今季の実績を第一に評価しました。

 

 

6巡目 MF 上門 知樹(ファジアーノ岡山

 J2ドラフトでは難読選手でお馴染みのMF上門を左SHとして指名しました。昨季は琉球所属で14得点。今季は7得点と攻撃力に持ち味があります。左の大外でボールを貰ってから仕掛けてもよし、左に流れがちなトップ下山口と入れ替わって中央に入ってもよし、な感じです。年に数回ゴラッソを叩き込むイメージがあるので、劣勢時に強引に流れ引き戻す力に期待しています。

 

 

7巡目 DF 田代 雅也(栃木SC

 今回の栃木枠はDF田代。栃木の堅守を支える屋台骨ですし、ここまで怪我なし出場停止なしでほぼフル稼働している本当に頼りになる選手です。相手のフィジカル系FWをガツンと潰すパワー感は堪りません。

 今季の田代を見てきて感じるのは攻撃の始点としても存在感を見せているところです。と言ってもスタイル的にパスを繋ぐ感じではないですが、ロングボールの飛ばす方向やその加減がどんどん洗練されてきているように感じます。坊主でJ2屈指のパワー系DFといえば田代だ、という認識は少しずつ根付いてきているでしょうか。

 

 

8巡目 DF 前嶋 洋太(水戸ホーリーホック

 左SBにはDF前嶋を指名。両サイドをこなせる選手はただでさえ貴重ですし、左右どちらでも高い攻撃性能を持っている点は魅力です。今季の水戸の爆発的な得点力を後ろから押し上げている印象です。

 守備面についてはどうなんでしょう。チームの失点が多いので決して高評価ではないかもしれませんが、まだまだ若い選手なので今後の伸び代ということで。横浜FCからのレンタル選手なので今オフの去就に注目です。

 

 

9巡目 GK 藤田 和輝(アルビレックス新潟

 今回はコンセプトを考慮してGKは初めから藤田にしようと決めていました。今季は半分くらいの出場ですし、すでに同じ新潟所属の小島が選ばれていたので先取りされることはないだろうと踏んで指名は9巡目に。指名後のとりさわさんの反応的にギリギリのタイミングで獲得できたのかなと思います。

 キックの上手い現代型のGKですが、個人的には至近距離のシュートへの反射神経が鋭いなと思っていて、栃木との第9節で見せた圧巻のセーブ集はインパクトがありました。マ〇ノスが好きそうですね。

f:id:y_tochi19:20201210203544j:image

 

 

10巡目 MF 田口 泰士(ジェフユナイテッド千葉

 もう一人のボランチにはMF田口を指名。素材の揃っている千葉は毎年多くの選手が指名される人気チームなのですが、10巡目でようやく初指名というところが今の千葉の混沌さを物語っているような気がします。

 指名の理由としては、若手〜中堅の多いチームのなかでベテランとしてキャプテンを務めてほしいなと。上門との沖縄ホットラインにも期待です。

 

 

11巡目 MF ルアン(V・ファーレン長崎

 今回は大トリ。前々回がジェイさんの佐藤優也(千葉)、前回がC3さんの小野伸二琉球)なんてそんなのプレッシャーじゃないですか。

 ということで今回はもう不可侵の選手に手を伸ばす作戦にチャレンジします。狙いはここまで指名のなかった平戸(町田)。

 そんな思惑で始まった11巡目ですが、各参加者が推しチームの選手を指名する流れになっていたのはマズいと思ったわけですよ。そして自分の直前にはTanaさん。イコール平戸指名です。

 

f:id:y_tochi19:20201210211058j:image

 MFルアン(長崎)は今季見たなかで最もブラジル人感があるなと思った選手です。インパクト重視。技術は確かですし、違ったリズムで攻撃にアクセントをつけてほしいですね。

 

 

最後に

f:id:y_tochi19:20201210001802p:image

 というわけで、最終的にはこんな感じのイレブンになりました。「惜しくも3位でプレーオフへ」感がします。

 2列目の選手が自由に動きながら攻撃しそうなのでネガトラが心配なところはありますが、そこはCBとGKが何とかしてくれるでしょう。全体的には満足のいくチームになった気がします。

 

 今年も誰のチームが好きかアンケートがありますので、よろしければご回答ください🙋‍♂️

 

 以上です!また来年もあればお会いしましょう!